花藤 白花美短(シロカピタンフジ)
【分類】マメ科フジ属の落葉つる性樹木
【学名】Wisteria brachybotrys f.alba
【原産】日本
【別名】白ダルマ藤
【開花期】4月〜5月
【栽培適地】北海道南部以南
ヤマフジの白花品種で花序の長さは10〜20cmほどと短く花期は早く他の品種に先駆けて咲きます。甘い芳香があります。
野田フジ系のツルは右巻きなのに比べ、この種は左巻きで伸びます。
初夏に花をつけた後、良く葉を茂らせ夏場に涼しい蔭を作ります。鉢植え栽培や、藤棚などで栽培されます。
肥沃な用土と日当たりを好みます。
腐葉土などの有機質を土に混ぜ込んで、深植えにならないように植えつけます。夏に植える場合は根穴にたっぷり水を入れて腐葉土を加えた用土を混ぜてどろどろにした穴に根鉢を沈めるように植えてください。
(栽培)
耐暑性、耐寒性、耐霜性が大変強く、日当たりが良く排水の良い土壌を好みます。
水枯れを起こすと、葉が黄色くなって落葉して葉が少なくなり、翌年の花芽もつけにくくなります。
一度乾燥した土は水を与えても浸透しないことが多く、周りに流れたり、下にしみこむ水の道を作って地中に浸透してしまい、必要な地中の用土に水がいきわたらないことが多いので、鉢植えでは植え替えをして根詰まりを無くすようにします。
夏場は葉が多くなり、多少の水遣りを増やしてもすぐ乾きますので、鉢を5cmくらいの腰水をして管理するとよいでしょう。1〜2ヶ月では根腐れは起こしません。
露地植えの場合は植え込み時に十分な腐葉土などの有機質を土に加えておき、土の保水力を高めておくことが大切です。
保水力の大きい土に植えた木は根の生育も早く水を与えるとすぐに木が吸収して回復が早くなります。
水は日に何度も与えるのではなく、太陽が沈んでから時間をかけて十分に与えるほうが効果的です。翌年からは水やりの必要はありません。